日本の銀行で口座を開設しよう！銀行ごとの違い、手数料、開設方法

日本の各銀行の特色を知って、口座を開こう！

日本で生活を始める人がまず知っておきたいこと。それは、光熱費などの公共料金や電話やインターネットの料金の引き落とし、給料の振込などにまつわるお金が、銀行口座でやりとりされるということです。

口座の開設はとても重要ですが、日本にはたくさんの銀行があります。どの銀行で口座を開けばいいのかわからないという方もいるでしょう。そこで、台湾出身のMATCHA編集者が、銀行口座の開き方と日本の銀行の特徴、在日外国人がよく使っている銀行を紹介します。

目次

• 1. 口座開設の方法
• 2. 日本の銀行の種類・特徴
• 3. 在日外国人がよく利用している銀行

口座開設の方法

日本生活で必須ともいえる銀行口座。まずは、開設に必要なものや手順をチェックしましょう。

口座開設に必要なもの

Photo by pixta

在日外国人の方が銀行口座を開くためには、印鑑、住所記載の在留カード、パスポート、働いている方は在職証明書、留学生なら入学許可証など所属がわかる書類などの用意が必要です。

書類がそろったら、最寄りの銀行の支店の窓口で手続きをします。自宅から離れた支店では口座開設ができない場合もあるので注意してください。

口座開設の流れ

Photo by pixta
銀行に行き、窓口のスタッフに「口座を開設したい」ことを告げましょう(発音は、「こうざかいせつ」です)。

→次に、用紙に基本的な個人情報を入力します。スタッフに渡し、呼ばれるまでしばらく待ちます。

→カウンターに案内され、スタッフから書類の確認や口座の説明を受けます。

→口座開設に成功

→成功すると1週間​​ほどで、自宅に銀行の預金カードが届きます。

近年日本では、外国人の口座開設が厳しくなっている銀行も。口座開設ができないと判断される場合もあります。

店舗のある銀行、ネット銀行どっちがいい？

Photo by pixta
日本ではネット銀行を利用する人も増えています。口座を開設するときは、ネット銀行と、店舗をもつ通常の銀行のどちらがよいのでしょうか？

短期留学や短期滞在の場合、どちらで開設しても大差はありません。日本に来て間もない方は、口座開設手続きや入金・残高照会などがオンラインで完結するネット銀行がよいでしょう。通常の銀行に比べて、口座開設の手続きが簡単なこと、手数料が低めといったメリットがあります。

一方、仕事などで日本に長期間滞在する方は、通常の銀行がおすすめ。ネット銀行では、公共料金の振替などができない場合があるからです。

日本の銀行で使う言葉

下記は、銀行やATMによく出てくる日本語。覚えておくと日本での生活にとても役立ちます。

日本語	発音	繁体字
銀行	ぎんこう	銀行
口座	こうざ	帳戶
通帳	つうちょう	存摺
引き出し	ひきだし	領錢
預け入れ	あずけいれ	存進
振込	ふりこみ	匯款
預金	よきん	存款
手数料	てすうりょう	手續費
残高	ざんだか	餘額

次の章では、日本のさまざまな銀行の特徴を紹介します。

日本の銀行の種類

日本には、メガバンクや地方銀行、それ以外の銀行があります。それぞれ特徴を見ていきましょう。

メガバンク(都市銀行)

Photo by pixta

メガバンク(金融庁の区分で"都市銀行")とは、収益が巨大な銀行・銀行グループのこと。日本では「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」の4行を指します。

メガバンクでは指定された時間内に、預金カードをもっている銀行のATMでお金を引き出すときは、手数料が無料です。一方、メガバンクは、他の地方銀行やゆうちょ銀行、コンビニの銀行と提携しています。

三菱UFJ銀行のカードを使って、ゆうちょ銀行のATMからお金を引き出すこともできますが、異なる銀行のATMを使うと手数料が発生します。

メガバンクは通常、日本の主要都市に店舗があり、自分の住んでいる地域以外でもお金を引き出すことができます。しかし、地方ではメガバンクのATMが見つからず、手数料を払ってゆうちょ銀行やコンビニATMを利用しなければならない場合も。

次の章では、お金を引き出すときのメガバンクの手数料について見ていきます。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行では、平日・土・日・祝日の8：45〜21：00まで手数料無料。それ以外は、引き出しに110円がかかります。

三菱UFJ銀行
公式HP	https://www.bk.mufg.jp/
手数料一覧	https://www.bk.mufg.jp/tesuuryou/furikomi.html

三井住友銀行

三井住友銀行は、平日8：45から18：00まで、25日・26日は終日無料、それ以外は110円です。預金はすべて無料です。

三井住友銀行
公式HP	https://www.smbc.co.jp/
手数料一覧	https://www.smbc.co.jp/kojin/fee/

みずほ銀行

みずほ銀行は平日は8：00から8：45まで110円、8：45から18：00まで無料、18：00から23：00までは110円です。それ以外の平日は220円、土日祝日は8：00〜22：00まで110円、それ以外の土日祝日の時間帯は220円です。

みずほ銀行
公式HP	https://www.mizuhobank.co.jp/retail/index.html
手数料一覧	https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/index.html

りそな銀行

りそな銀行は、平日8：45〜18：00まで無料。平日でそれ以外の時間は110円、土日祝日は110円です。通常銀行の窓口は15：00に閉まりますが、りそな銀行は17：00まで窓口が営業しています。

りそな銀行
公式HP	https://www.resonabank.co.jp/
手数料一覧	https://www.resonabank.co.jp/kojin/kinri_kawase/tesuryo/

地方銀行

Photo by pixta
地方銀行は、その名のとおり地方で営業している銀行のこと。多くの場合、京都銀行、北海道銀行、北陸銀行など地域やエリアにちなんだ名前が付けられています。

その銀行の本店がある地域では、支店やATMが見つけやすいでしょう。しかし、ほかの地域ではATMを見つけるのが難しいことがあります。

一部の地方銀行はコンビニATMと提供しており、地方銀行の預金カードを使ってコンビニATMでお金を引き出すことができます。手数料は月に3回くらいまで無料のことも。

首都圏以外の都市で暮らす方は、地元銀行で口座を開くのもよい選択です。

そのほか：新たな形態の銀行

新たな形態の銀行とは、メガバンクや地方銀行にない業務を行う銀行を指す、日本の金融庁の用語です。

新たな形態の銀行には、コンビニやショッピングモールが経営母体の「ローソン銀行」や「イオン銀行」や、ネット銀行の「ソニー銀行」や「楽天銀行」があてはまります。

実店舗がないため、申し込みや手続きはオンラインで行います。ほかの銀行ATM利用時の出金手数料が無料になったり、オンラインショッピングでポイントが還元されたりと、さまざまなメリットがあります。

在日外国人がよく利用する銀行

Photo by pixta
在日外国人の方がよく利用する銀行をいくつか紹介します。

新生銀行

在日外国人が比較的口座を開設しやすい銀行として知られるのが、新生銀行です。オンラインでの振込や残高照会ができるほか、店舗窓口もあって便利。

セブン銀行やローソン銀行、イオン銀行やゆうちょ銀行のATMと提携しており、全国でお金を引き出すことができます。

新生銀行
公式HP	https://www.shinseibank.com/
手数料一覧	https://www.shinseibank.com/powerflex/fee_list.html

楽天銀行

ECモールの楽天市場でよく買い物をする人にぴったりなのは、楽天銀行。楽天カード(楽天銀行カード)の引き落とし口座を楽天銀行にすると、毎月楽天ポイントがもらえます。

多数の銀行ATMと提携しており、日本中でお金を引き出すことができます。提携銀行のATMは月最大7回まで、手数料無料。

店舗がないため、ビザ情報が更新されたら書類でのやりとりが必要になり、実店舗のある銀行と比べて少し手間がかかります。

楽天カードの詳細・申し込みはこちら(日本語)

楽天銀行
公式HP	https://www.rakuten-bank.co.jp/
手数料一覧	https://www.rakuten-bank.co.jp/charge/

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、郵便局の母体・日本郵政株式会社の子会社が運営する銀行。在日外国人が口座を開設しやすい銀行として知られています。ATMは郵便局に併設されており、引き出し手数料は無料。送金には手数料がかかります。

郵便局は日本全国にあるため、ATMの数も日本で一番多いのがポイント。ATMは日本全国で利用できますが、郵便局が閉まる平日17：00以降や、土日祝日に利用できないこともある点に注意しましょう。

ゆうちょ銀行
公式HP	https://www.jp-bank.japanpost.jp/
手数料一覧	https://www.jp-bank.japanpost.jp/ryokin/rkn_index.html

自分にあった銀行で口座開設しよう！

Photo by pixta
日本の暮らしに不可欠の銀行口座。銀行ごとに手数料などが異なるため、自分にあった銀行をみつけて口座を開設しましょう！

Main image by pixta